痔瘻治療体験記2

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19日 術後1日目


昨夜はイビキングとの闘いで眠れておりませんが、なんとか朝を迎え、朝食が運ばれてきました。
看護師さんから「おめでとうございます。これでここから自由です!」と言われて、本気でうれしかったです。


食事についても、実は、17日朝からここまで固形物は一切ありませんでした。
17日夜に流動食と言われてもらった食事は飲むヨーグルト1パックでした。

これが流動食でした 汗

ここまで胃袋が空だと、ご飯はお粥やうどんかなと思っていたら、思いのほか普通食で驚きましたが、それを普通に食べられる自分にももっと驚きました。

術後最初のごはんです


歩き回る許可がでましたので、早速トイレにいって排尿障害の状況確認。
立ってするとしっかり出ました!よかった、また導尿はつらいと思っていたので助かりました。
(出づらいときは、下腹を押して、排尿を誘導していました。)


その後、朝の点滴をして、診察。
手術の説明を受けて、午前中は終わりです。


このあたりから、痛み止めを1日に飲んでいいのは3錠までと言われてしまい、1回の効果が4時間ですので、半日は痛みに耐える必要が出て来ました。
少し、痛み止めを飲まずに様子を見たのですが、やはり痛いため、1日の上限を越えて飲ませてもらいました。


なにせ、寝ればある程度耐えられる話も、イビキングがいるため、ほぼ寝れません。
彼は21日退院なので、そこまでは昼間に少し寝るようにこちらがスケジュール調整。
本来は、個室に入ってほしいと思うレベルです。
廊下にまで響いているので彼の向かいのベッドは彼が退院する前日まで空いていました。

20日 術後2日目


今日もイビキングに敗れ寝不足の朝です。
食事が増えてきたことで排便に行きたくなり、便座に座りました。
ぐっと力をいれたら、激痛です。
これは無理!
さらに、お尻が痛むとおしっこも出なくなる始末。

部屋によれよれで戻って、痛み止めを飲み、痛みが薄らぐのを待って再度挑戦。
なんとかおなかの張を抑えるくらいには出すことができました。


この日から、入浴ができるようになるため、朝の点滴がおわったら安置していた針を抜きます。
明日からは、普通に刺されるというトレードオフ付きですが、入浴ができるのはうれしいです。

浴室が3室あり、30分ごとに割り当てられて入浴します。


13:30~14:00 これが私に与えられた入浴時間。
個室に入ったら速攻で湯船にお湯をためながら、シャワー。
一通り洗えたら、まだお湯の溜まらない浅い湯船に入ります。
傷は思ったほど痛みません。
むしろ、湯治にきている感覚で、与えられた時間のぎりぎりまで湯につかりました。
30分はあっという間です。


少し傷口を触ってみましたが、やわり大穴が空いている感覚です。
今後勇気をもって、傷口を見てみたいと思いますが、今日はやめておきました。
上がるときは、入る際に外したガーゼの血の付いていないほうを使って水をふき取り、新しいガーゼを当てて着替えます。
資源の無駄遣いを防がないといけませんよね。


お尻の傷については、18日夜の段階でガーゼ100枚セットを渡されて、自分で宛布(ガーゼ)をするよう指示されています。
看護師さんにより当て方がみんな違うので、教えてもらいながら試行錯誤です。
傷の経過によってもベストは変わるのではないかなと思います。

パンも出るようになりました。


夕方から1人、若めの男性がイビキングの向かいに入院してきました。
夜はさすがの爆音で、彼は寝られずロビーで過ごしていたようです。
そんなイビキングも明日退院です。

21日 術後3日目


イビキングの最後の攻勢を受け、本日もボロボロの朝を迎えました。
入院の時には耳栓を持参するのがよいと今更気づきましたので、皆さんご入院の際は忘れずに!

 


今日から、抜き差しの点滴です。
やはり結構痛かった。
明日で点滴も終わりなので、明日までの我慢です。


排便は昨日勉強をしたので、薬を飲んで1時間後にトイレへ。
それでもやはり痛い!
またよれよれでベッドに戻り、しばらく横になりました。


診察では先生から「いつ退院したい?24、25、26。このあたりだね」と話を振られ、妻にも24日と言っていたので、少し経過に不安はありましたが24日退院が決まりました。


この日はイビキングが退院したため、ぐっすり寝れました。
寝すぎて朝の痛み止めを飲み忘れたくらいです。

 

22日 術後4日目


朝から便意をもよおし、トイレにいきましたが、痛み止めを飲み漏れていたので、やはりたまらない激痛。
よれよれでベッドに戻り、痛み止めを飲んで30分悶絶していました。


今日で最後の点滴です。
今日の点滴は全然痛くありませんでした。
やはり刺す人の技術に差があるんですね。
昨日の人は刺してから、血管を探してもう一回刺すような動作がありました。
そのため、痛い時間が少し長いです。
今日の方は、一発で血管まで入れてくれたようで、構えていたに拍子抜けするくらいでした。

23日 術後5日目


点滴も抜け、お風呂にも入れるようになり、いよいよ退院準備です。

このころは、すでに痛みもだいぶ弱くなり、排便の時以外は痛み止め不要になりました。
とはいえ、排便はとっても痛いです。
その都度、血まみれです。
そのため、継続して食事の1時間前くらいに痛み止めを飲み、便意を催しても極力痛みが弱くなるよう努力ししていました。

退院前の夜はカツ!だいぶ元気がでました。

24日 術後6日目


いよいよ退院です。朝の9時に診察があり、今後の方向を説明されます。
次回3~4日、その次からは1週間毎くらいでの通院。
完治までは2~3か月。
排便時の痛みや、浸出液の問題がなくなるには1か月くらいとのことでした。

やっと退院と思う一方、この排便時の痛みでは仕事にでるのはきついと思いました。

1週間入院した病院のラウンジです。大量の漫画とDVD。入院中暇はしないですね。


その後 現在退院から1週間です。

1度目の診察は、肛門鏡というのを入れられて、ぐりぐり穴を広げられます。これは本気で痛いです。
正直、やっと血が出なくなってきたな、と思っていたのが再度出血状況に後戻りしました。
ただ、これをしないと肛門狭窄というような穴がいびつになったり、開きが悪くなるのだそうです。
(今後何回かは続きそうで憂鬱です・・。)

あわせて、自分で肛門を朝晩10回ずつ締めるトレーニングも課されました。
これは逆に便もれなどを起こさないために通常機能に戻すためのトレーニングです。

初回の通院時に、入院の際にもらったガーゼ100枚はなくなりそうなため、追加で100枚調達しました。
それくらい汚れますし、頻繁に交換しています。


来週からは出社するつもりではいますが、まだ歩くとガーゼが非常に擦れて痛みがでたり、流血があったり問題はあります。
それでも、ここまで回復したかと、自分をほめてあげたいところもあります。


正直、今回の手術は来年世界一周に行くのに、体の不安を一つでも取り除くためでした。
コロナ罹患者もどんどん減ってきており、いよいよ海外に行ける時期も近づいてきたように感じます。ただ、歳も歳ですから、しっかり自分を管理しながら、健康に留意し、前に進めていきたいと思っています。


これで痔瘻治療体験記は一旦終了ですが、皆さんの不安を払拭したり、心構えをする一助になれれば幸いです。
実は、2年後のその後を記事投稿してみました。
こちらもお時間あれば御覧ください!

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