突然ですが入院しています
皆さんこんにちは。ただいま、病院のベッドの上で記事を書いています。
実は、2021年9月17日より痔瘻の治療のため入院をしていました。
営業は体が資本にも関わらず、不摂生で情けない限りです。
皆さんには同様のことにならないよう、もしくは、なってしまった時に少しでも不安を払拭できるようブログに残そうと思いました。
記事は長くなってしまいますので、以下に分割します。
その1 痔瘻って何?
その2 治療体験記
それでは、その1を始めさせていただきます。
痔瘻って何でしょう?
私もこの診断を受けるまで、聞いたこともありませんでした。
調べてみると、
・男性に多い痔の一種。
・特に30~40代に多い。
・肛門周囲膿瘍から派生して瘻管がつながってしまったものが痔瘻と呼ばれる。
(私もおしりが痛くて、熱も出たので病院行った所、肛門周囲膿瘍と診断され即切開でした)
・肛門周囲膿瘍は下痢などをした際に肛門陰窩に細菌が入り、肛門腺が化膿して発症します。
・上記より下痢がリスクであり、体質にもよりますが、辛い物、アルコールの過度の摂取はリスクが高まります。
・薬での治療は不可で手術による根治治療が求められる。
・放置すると複雑化したり、ガン化することもある。
これはなかなか厄介ですね。直すには手術しかなく、放置するとガンになりかねない。
あまりにもリスキーな痔です。
では、治療はどんな方法があるのでしょうか?
・瘻管が後方 = 切開開放術 ・瘻管が前方や側方 = 括約筋保存術 又は シートン法
というのが一般的なようです。
私の場合、後方でしたので切開開放術となりました。
■切開開放術
おしりの手術で懸念されるのは括約筋を切ってしまうことで、便もれなどの問題につながることなのですが、後方の括約筋は切っても問題がないということで後方の痔瘻には切開開放術が用いられます。
瘻管までを切り開いて、瘻管毎すべて取ってしまうものです。
私もこの手術でした。
取った瘻管を見せてもらいましたが、思ったよりも太いです。
パフェとかについてくる、曲がる太めのストローくらいですかね。
再発がほとんど見られない手法ということで、私の入院した病院は基本このスタイルでした。
■括約筋保存術
瘻管だけをくりぬいて取る手法です。
別名「くりぬき法」ともいわれるようです。
括約筋を守ることを前提とする手術のため、深い場所や前・横に発症した場合の手法です。
再発リスクが開放術より高いようです。
■シートン法
WEBを調べると、比較的よく見られる術法です。
瘻管にゴム糸を通して縛り、少しずつ締め上げていくことで瘻管を切開し開放します。
リスクも少ない術法ですが、長期に渡り締め直しなどの対応が必要です。
括約筋への影響も少ないことや、手術らしい切開関係が出てこないことで、比較的選択をしている方の多い手法のように思います。
痔瘻って一般的なもの?
私は、今回発症して初めて痔瘻という言葉も、その病気自体も知りました。
でも、「実は痔瘻で入院するんですよ」と入院前に取引先に話をしたら、
「あ、俺もそれ詳しく知りたい」とか、
「10年前にやったな~」なんて言葉がかなり聞けました。
あれ、これって一般的なものなのかな?
ということで少し調べてみました。
□あなたを悩ませる痔の種類は何ですか?
Diamondオンラインから『「痔主」3人に1人なのに半数が治療しない日本おしり事情』という記事を拝見し、そのリンク先で平成23年に行われた株式会社QLifeさんの『「痔の治療」大規模患者調査』という資料を発見しました。
かなりのサンプル数でアンケートを取られているので、非常に参考になりました。
これを見ると、痔瘻を経験している比率は非常に低くなっています。
これだけ見ると、痔瘻ってやはり一般的なものではない?
私がたまたま運が悪かっただけなのでしょうか?
□病院で痔の診断を受けたことはありますか?治療したことはありますか?
前出のQLifeさんのレポートから実際に治療された方を見てみると、痔瘻がものすごく目立ってきました。
痔瘻だけは、薬では治せないということが影響しているのかと思います。
何より、恥ずかしい部位の病気だけに、できることなら市販薬で治したいという意識も働いているのではないでしょうか?
私も最初はボラギノールとか、色々試してみました。
でも、よくならずに病院にいって、「これは薬じゃ治らないよ」と言われて覚悟を決めた状況です。
□痔の治療を受けた感想で当てはまるものは?
また、QLifeさんのレポートから、治療をして最も満足度が高いのも痔瘻だということがわかります。
それも相まって、治療をしている人の数が前出のレベルまで跳ね上がるのでしょう。
□あなたが最も好ましいと考える痔の治療は?
引き続き、QLifeさんのレポートを引用させてもらうと、治療したいと思う方の納得できる費用や入院日数もありました。
最も重要度が高いのはコストで、保険診療下で対応できる10万未満の手術が選ばれています。
そして、入院が3泊以内、出血・痛みがほとんどない。
これが理想となっています。
ちなみに私の場合は、
・費用 :約10万(保険適用)
・入院日数 :7泊8日
・出血 :かなりあります。術後3日ですが結構血は出ていて、滲出液自体は1か月はでるだろう
とのこと。
・痛み :正直術後は痛いです。ただ、我慢できないレベルまでは行かないかな。
手術自体はぼぼ無痛です。
日々痛み止めを服用している状態です。
こんな感じですね。
痔という病気は、何か恥ずかしい病気という理解が世間一般的で、私も説明にあたり、「お恥ずかしながら・・・。」という枕言葉が付く状況でした。
ただ、国民の3人に1人は痔持ちだと言われています。
さらに、その半数は治療に踏み切っていないともDiamondオンラインで拝見しました。
病気である以上、治療する診療科も存在し、専門のドクターもいます。
今回、私がかかった痔瘻は特に放置はリスクが高い病気です。
恥ずかしいということもあるのは重々承知していますが、ぜひこの記事をきっかけに治療に踏み出してみてはいかがでしょうか?
その2で私の治療体験記を書いていきます。何かのご参考になれればと思います。
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