稲盛和夫さんのご冥福をお祈りいたします
2022年8月24日 京セラの名誉会長 稲盛和夫さんが老衰のため90歳で亡くなりました。
私も経営や営業管理を進めるにあたり、稲森さんの本をかなり読ませていただきました。
また、中国駐在時は日本以上に中国人からも尊敬を集めていることに、驚きと誇りを感じました。
日本を代表するプロ経営者が、また一人お亡くなりになられたことは非常に残念ですが、幾多の難しい状況をくぐり抜けてきた稲盛和夫さんのご冥福を心からお祈りします。
同時に、彼の書いた本や関連書籍で、読みやすいもの、参考にしていくべきだと思うものを3冊ご紹介させていただきたいと思います。
稲盛和夫さんはどんな方
まず、稲盛和夫さんがどのような人生を送り、どのような事業を手掛けてきたのかをご紹介できればと思います。
鹿児島県立大学(現・鹿児島大学)工学部応用化学科で有機化学を専攻。
・1955年(昭和30年)碍子メーカーの松風工業に入社。
・1959年(昭和34年)京都セラミック(現・京セラ)を京都で創業。
・1966年(昭和41年)代表取締役社長に就任。
・1973年(昭和48年)日米合併企業 ジャパンソーラーエナジー(JSEC)設立
・1984年(昭和59年)DDIを設立。(現・KDDI)
・2010年(平成22年)日本航空会長に就任。3年足らずで再上場させる。
といったような、日本の名だたる企業の創業や再建に関わったプロ経営者です。
同時に、多くの著作や名言も残し、経営者・営業管理者に多大な影響を残した人物です。
その一方、中学受験には二度失敗し、重い病気にもかかり、決して順風満帆の時期を経て、これだけの実績に繋げた人物ではなく、人の出会い、人間として正しい考え方などを重視した、その生き様が多くの人を引き付けてやまないのではないかと思います。
アメーバ経営
稲盛和夫さんの代名詞でもある、アメーバ経営。
会社全体をアメーバと呼ぶ独立採算の小集団に分けることで、全員参加経営を実現するものです。
これは、ある意味現代的な社員への会社PLの開示にもつながるような、個人個人が損益を意識して、競いながら会社を強くしていく考え方です。
読みやすいということで、マンガで入るのがよいかなと思っています。
おすすめしたいのは
『マンガでわかる 稲盛和夫のアメーバ経営』
マイナビ出版/2017年11月22日発行 定価1,330円+税
ディスカウントストアで働く主人公が、アメーバ経営の仕組みを学び、事業を拡大させていくストーリーです。
「京セラフィロソフィ」「京セラ会計学」「経営12カ条」「六つの精神」など学びが盛りだくさんです。
経営のための会計学
稲盛和夫さんは会計学を非常に大事に考えていました。
「経営のための会計学」を学べる本としておすすめしたいのは
『稲盛和夫の実学』
日本経済新聞社/1998年10月5日発行 定価1,200円+税
稲盛流の「経営のための会計学」を初めて明かす、学びの多い書籍です。
文庫ですので持ち歩いて、折に触れて見返すのにもよいと思います。
語録集
稲盛和夫さんの語録集もまとめられています。
多くの著作や講演で語られた言葉の数々を収めており、考え方のベースにできる書籍だと思います。
『稲盛和夫一日一言』
致知出版社/2021年10月13日発行 定価1,320円
著作や講演などから選びぬかれた366語を収集。
社内講話など、秘蔵の名言も多く掲載し、稲盛和夫ファン必携の書籍です。
まとめ
今回ご紹介した書籍を導入に、まだまだたくさんある書籍に学びを広げていってもらえたらと思っています。
稲盛さんの実績の素晴らしさは、考え方の素晴らしさに起因するものと思っています。
その中で、私が最も参考にしている言葉は
仕事や人生の結果は 考え方✕熱意✕能力
というフレーズです。
このフレーズの肝は、熱意や能力はプラスの係数で考えるのですが、考え方はマイナスを含む係数で考えるということです。
つまり、いくら能力や熱意があっても、考え方がマイナスに振れていれば、正しい仕事や人生の結果とはならないということです。
日々の生き方、働き方の参考にしていきたいですね。
コメント