【独学で合格できるのか?】簿記3級試験 受けてみた!

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簿記試験受験してきました

外国紙幣

2021年6月13日(日)日商簿記3級試験を受けてきました。
まだ合格発表も終わっていない状況で、受かってもいない自分が記事を書いているのもどうなんだ?とは思いますが、気持ちの熱いうちにと思い、書かせてもらいました。

「簿記というと商業系の学校の人が取るもので、経理の仕事をする人が使うやつですよね?」私の中では元々はこの程度の認識でした。


ただ、現在経営ラインに入り、管理本部長という役割も兼務する関係上、PL、B/Sを見る機会が非常に増えました。
また、取引企業や下請企業を選定して行く上でも、東京商工リサーチや帝国データバンクといった企業の資料を見ますが、PL、B/Sの情報は必ず掲載されています。
ですので、見るには見るのですが、これってどういう所に目を配ればいいの?
と日々経理に聞きながらの状況でした・・。


実際、PL、B/Sについては、何度も学ぼうとしました。
それは、株式投資をしていく流れからです。
企業の健全性や収益性を計るためには決算資料の読み解きが必要!
なんて言われて、マニュアル本を何回も買って読みましたが、企業ごとに特徴があるため、その企業がよいのか悪いのかというのは正直答えがでなかったという実情です。
業界により利益が非常に低い業界があったり、固定資産が非常に多い業界があったり・・。
どこをみるの? 助けて~となりました。

それが、実際自分の会社の決算資料を読み込むにあたり、基本的なことがわからないと意見を言うにも言えないため、再挑戦を決めました。
そこで、何事も基礎からやるのがよいか、ということで簿記3級を学びだしたのが2020年12月。
すでに、簿記資格を取ったところで、有利になる就職先探し中でも、資格手当をもらう環境でもないので、あえて資格試験を受ける必要なんてないのですが、自分の性格を考えた時に何らかの目標や区切りがないと到達したいところには行きつかないなと思い、受験を決めた次第です。
皆さんは、どんな理由で簿記試験にチャレンジしているでしょうか?
私みたいに、商業高校どころか工業高校卒、大学も文学部系なんていう人間で、40半ばも過ぎて簿記3級を初受験なんて方はいるでしょうか?
自分ながら、なかなか稀有な話なのかな?
なんて思いながら勉強を始めました。

余談ですが、企業人として簿記的なことを学ぶのには 「大手町のランダムウォーカーさん」の本や、インスタで出される会計クイズが勉強になりますよ。

 

勉強はプロの通信講座でクレアールで!

さて、勉強を思い立ったのが2020年12月です。
そこから、YouTubeなどをみまくり、やはり実績のある指導者が必要と結論付けました。
もちろん、独学で合格している人もたくさんいるのがわかりました。
例えば、簿記系Youtuber ふくしままさゆきさんの動画は非常に勉強になります。
テキストを一周してから、この動画を見ていくと非常に力になります。




体系的に、簿記試験に臨む人たちが、どんな手法を選んで勉強をするのか。
以下のイメージではないでしょうか?


■独学   → 過去問、参考書 ふくしまさんの動画もここですね。
        ユーキャン
■通学   → 大原
        TAC
        大栄
        LEC
        トライ
■通信学習 → クレアール
        フォーサイト
        スタディング
        Z会
        日建学院
        日本マンパワー
        ヒューマンアカデミー などなど


このあたりがよく出てくる所かと思います。個人的には家庭教師のトライで簿記まで教えているのには驚きましたが・・。笑
この先、それぞれに情報を追加していけたらと思っていますが、取り急ぎは私の選択を中心に記載していきます。

私は、クレアールの通信講座での学習を選びました。
なぜか?
コロナウィルス蔓延下では通学はないということと、独学でよくユーキャンを利用しましたが、教材は良くても正直続かなかったです。
そのため、WEB録画授業や電話・メール相談があり、模擬試験もやってくれるクレアールを選びました。
数ある中からクレアールを選んだのは、リベ大の影響もあるのですが、結果的には良かったと思っています。
検定目標月+1年保証制度もありますので、初回の受験が失敗しても、継続して学習を続けられます。また、3級だけではなく、2級もパックにした講座があり、50,000円のところが、割引期間で32,000円でした。
学校に通ったら、このコストでは難しいでしょうし、資格合格を目標としているわけでもなかったので、3級に受かろうが受かるまいが、2級までは勉強しようと決めていました。
そのため、組合わせての講座を選びました。

WEB講座スタート


申し込みをして、1週間くらいで教材一式が届きました。
届いてすぐは、WEBの利用登録を進めたり、教材全体をざっと目を通して、予定をバックキャストして作っていかないとだめなんだな~と、だめなんだな~、だめなんだな~と心の中でリピートして思っていましたが、3月の受験は無理と考え、6月に照準を合わせる。
そこまで決めて、ゆるゆると始めました。
WEB講座を始めてみると、正直わからない話の上に、あまり抑揚のない講師の先生で、恐ろしく効果の高い睡眠薬でした。
講義時間も長いものだと45分を越える状況で、意識を保ってみていることが厳しかった。
そのため、だいたい、1.25もしくは1.5倍速でみていましたが、仕訳の具体的な話が始まると、そのスピードではとてもついていけません。
通常速度にもどして、少し戻したりしながら見るの繰り返しです。
テキストもありますが、それを見るよりも画面に集中したほうが頭にはいりました。

問題は講師の先生の字が汚いこと。
なにせ癖が強い。
さらに書き間違えてよく塗りつぶしたりするもので、さらに見づらい。
ある意味、読みづらいのでテキストを見返して、再度語句を学べたので、これはこれでよかったのかな、とは思いますが・・・。

私の勤めている会社は3月が繁忙期。
3月の受験を取りやめたのはこの影響もあります。
4月に入り少し落ち着くかなとおもいましたが、期末を迎えたことで営業の業績評価と、新年度の目標作成、営業方針作成、ターゲットリストの作成と進み、しまいには会社の基幹システムをいれかえて、プログラムをつくっていく状況になり、内側の忙しさにだいぶやらてました。

そんなこんなで4月末から5月にかけて、試験の申込期間がきましたので、正直受けるべきか大いに悩んだのですが、前述のスタート時設定もありましたので、申し込み!

そのタイミングではテキストの講座が50以上ありましたが、すべて視聴を終えて、問題集に突入しました。

問題集と過去問

試験を必死に解く


問題集に突入すると、自分がぼんやりと認識していたものを、再度明確にしていく必要が強くでました。
BSの要素(資産・負債・資本)PLの要素(費用と収益)
このあたりを、画像として頭に入れていくことが基礎。
それを元に、費目をおぼえて、それが借方、貸方どちらに配置されるのが正しいのか?
この費目はBS、PLどちらに配置されるものなのか?
そういった問題をこなすために、自分の頭の中での項目仕訳が非常に重要になりました。


いろんなゴロあわせと言いますか、覚える方法がでてきました。
たとえば、以下のようなものです。

・借方、貸方の配置は か「り」かた か「し」かた この「り」と「し」がどちらにはねているのかで配置される向きを示している。

・費用の「ひ」は左の「ひ」

・月割りでの利率計算時、日数の把握が必要なため、30日と31日ある月の区分けが必要でした。
「西向く侍」「2、4、6、9、11月」が31日に満たない月。
つまり30日(2月は28日)で計算する。


などなど。
覚えることの洪水ですので、こうやってイメージを定着する手法は非常に有効でした。

問題集を一通り終えた時点で、本番3日前。

これはまずい!と思いながらも、業務も繁忙。

一旦、ブログ更新をあきらめ、簿記に集中させていただきました。

過去問題をやっていくと、これがまた問題集をひとつひねったようなものが多くでてきます。
これは、やっていないと現場で焦る内容ばかり。

やはり、テキスト、問題集、過去問。
どれもやらないでは進めないものだなと再認識しました。
ただ、過去問を解いていくのに、非常に時間がかかり、試算表などの作成問題がでると仕訳を書いているだけで問題用紙が文字まみれ。
さらに、思った以上に自分の語句の転記間違い、数字の桁間違いが多いことを認識しました。

逆に、問題をじっくり読めば、答えが各所に散らばっており、数字もしっかりと拾っていければ、借方貸方で一致するので、丁寧にやることが大事だと感じました。

まぁ、これが実際の本番では、さらに上の思考でないとダメだと思い知らされるのですが・・。

試験はタイムトライアル!

悲観するイメージ


試験当日。
天候晴れ!
自転車に乗って颯爽と出発。

会場は駅の向こうだ!
と開始1時間前に出発したのですが、駅を越えてしばらく走っても会場が見えてきません。

GoogleMAPで再度確認をすると、駅の向こうではなく、自宅側。

「!!」 

やばい!

すでに開始25分前。

マッハで引き返して、現場に10分前に到着。
自転車を飛ばしたので汗だくで会場入りです。
イメージでは、商業高校の高校生がたくさん来ているのかな?
と思っていましたがどうも高校生らしい人はいません。

私くらいのおじさんから、いかにも企業で経理畑の人にみえる方がたくさん。
コロナ下のソーシャルディスタンスもあり、席が前後左右あけられているため、教室も3フロアみんな使っているレベル。

人数に圧倒されながら、平常心、落ち着いていくぞ!と深呼吸をして席で待ちます。

開始5分前に説明のアナウンス。

「今回から、問題・回答・メモがひとつの冊子になりましたので、何も持ち帰りは不可となりました。」

なんですと!

過去の受験者のブログなどを読み、「メモはA4の紙が配られるからそれに書き込んで転記で大丈夫」とか、「問題集に回答を記入して持ち帰り、合格してるかどうか当日には確認しよう!」なんて記事を読んでいたのですが、根底から覆されました。

ここまで来たら何が起きても気にしても仕方がない。

できる範囲でやろう。

そもそも資格は取れなくても問題ないという設定だった。

でもどうせやるなら受かりたいですけど・・。

そんな状況で試験が始まりました。
試験自体は、最初の2ページくらいは基礎的な仕訳。

落ち着いて読めばこのあたりは満点ペースでいけると感じ、変な勘違いや、数字記載ミスがないよう慎重に進めました。

そして気が付けば30分経過

試験は60分で、30分経過すると「終わった人は出ても大丈夫ですよ」の声がかかります。

さすがにでる人はいませんでしたが、まだ中設問、大設問が残っている状況。

中設問2台のうち、一つは単純な残高有高記載。
これはサービス問題と思い、がっちり対応。

ただ、決算のやりくり問題が意味不明でした。
あとで「し~くり、くりし~」だったなと 汗
ここでもタイムロス。

もうわからない所は空白のまま最後にやろうと大設問へ。
予想通りに仕訳をメモに書きまくる問題。
でも、メモを見るには回答頁の真裏。
メモをさらにメモして転記する状況。

そうこうしているうちに残り10分の声がかかり、仕訳た内容を表に転記していきます。
どうしても悩む仕訳もあり、借方、貸方が一致しません。

でも残り時間2分!
前に残した中設問も未記載があるため、兎に角わからないなりに、記号記載はすべて書き込み、決算処理も分かる数字だけで締切、大設問も借方・貸方の数字が合わないけど、こっちのほうが合ってそう!という数字を両方に記載し時間終了。

試験を終えて思うことは、過去問を時間をはかりながらやる練習が必要だったな。

この一言です。
簿記試験を終えて、道を間違えて自転車で爆走したせいもあってか、どっと疲れがでました。

でも、久しぶりに受ける試験は新鮮で、少し学生に戻った気分でした。
結果がどうであれ、受けてよかったし、この先も2級、3級がだめだったら再度の3級にトライしてみたいと思いました。
結果はまた29日にわかる予定ですので、お楽しみに!


→ 結果・2点不足で不合格でした。
  正直、独学で受かるかどうかということについては、落ちている人間が言うのもどうかとは思いますが、受かると思います。
  特に、市販の問題集を1回読んで、ふくしまさんのYoutubeを1周して、過去問をやりまくること。
  あわせて、時間の管理がしっかりできれば3級はいけると思っています。




  今回、不合格ではありましたが、仕事で使えるレベルの知識は入りましたので、少しずつ勉強を積み重ねています。
  また、試験にチャレンジするときは、記事にしてみますね。

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