鎌倉殿の13人から読み解くビジネス現場と社員管理

鎌倉殿13人風 トレンド
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鎌倉殿の13人

今日、『鎌倉殿の13人』が終結しました。

三谷幸喜脚本だけに、歴史好きだけではなく、多くの関心を集め、放送の度にTwitterのランキングに登場していました。

この鎌倉殿の13人を見ていると、非常に企業経営親和性があるなと感じました。
今日の最終回、スタートで次に始まる徳川家康『吾妻鏡』を愛読していたというエピソードが出ていましたが、経営が歴史を学ぶというのはよくある話で、『孫子の兵法』『史記』『三国志』などが好きな経営者は非常に多いですね。

今日は、少し私の主観中心ですが、鎌倉殿13人から見るビジネス現場と社員管理について書いてみたいと思っています。
武将

家族経営の中小企業が大手企業にM&Aを受けて、東京の社長がやってきた!

鎌倉殿の13人が始まった頃は、地方豪族である北条家が、家族でこじんまりと生きていた感じでした。
これは、今の企業で言えば、地方の家族経営の中小企業のお話ですね。

自分たちが食べていくのにはなんとかなるくらいで、特に難しいことは考えずに自分たちの立ち位置を維持するための生活(仕事)をしている。
こんな企業は、今でも地方にはたくさんあります。

ただ、昨今の地方中小は、跡継ぎ問題がたくさん発生しており、その企業自体を買い上げて業態を拡張させるM&Aコンサル企業が沢山立ち上がってきました。

私の身近でも、「今度、この会社を買ってほしいという話が●●銀行から来ているので、買ったら社長をやってもらえないか?」なんて話があったのはつい2ヶ月前です。
実際、高度経済成長時代、バブルを経験した経営者たちが70代に入り、そろそろ引退したいが引き継ぐ相手もいない。
それなら、買ってくれる会社があるのであれば売り渡した方が、社員にも顧客にもよいという考えに至るようです。

鎌倉殿の13人での北条家は、跡継ぎ問題までいくタイミングではありませんでしたが、このまま終わりたくない長男が、清和源氏の流れを組む、頼朝と出会うところから大きく動きでします。
M&Aというよりは政略結婚の色が強いですが、現代に置き換えたらM&Aのほうがしっくり来ますね。

のんびり狭いエリアで小さい小競り合いはあるものの、満足して暮らしていた所に、中央資本の大企業から社長がやってきた!
全体の意見は聞かずに、このレベルの経営者が来たのだから拠点を拡大して、商圏を取りに行く!

そんな流れですかね。

新しい社長の兄弟が追放されるターン!

源頼朝が来て、平家を打倒する!
という目標を元に、近隣の反対勢力を粛清して、法皇からの後ろ盾を得て、今まで繁栄していた勢力を討ち滅ぼす。
ここが源平合戦ですね。

企業で例えると、地方でちいさくやっていた企業が、東京から有能な社長を得ることで、国や政府の支援を受ける形で、既存産業に挑戦をして、逆転をしていく。
もうちょっと具体的に考えると、北海道から出てきたニトリとか、バンドのCD売りをしたくて始まったZOZOなんかもなぞらえて行けるかもしれませんし、稲盛和夫さんが創った京セラあたりも近い雰囲気がありますかね。

仕組みが昔とは違うため、国や政府がどうのという話は測りきれないですが、今まであった業界の勢力図を大きく変更させたことは間違いないですね。

そして、ある程度力を持つようになると、力で制御する仕組みが働き出したのが「鬱会だ~」と、何度もTwitterを賑わせた鎌倉殿です。
謀略で身内であっても、自分の邪魔になるものは粛清していく。
結果、粛清を恐れて、従順に従い、結果が出ることで人がついてくる。

少し前の軍隊方式企業ですよね。
震災前くらいまでは、こんな企業たくさんありました。
私も震災の時、2度目の大きな揺れがきた4月の時。
夜中23時頃に会社で被災しています。
そんな時間まで働いているのが当たり前でした。

お家騒動でイメージが湧くのは、大塚家具ですかね。
あとは森ビルグループも結構大変だったようですね。

どうしても、ある程度の規模になると、違うベクトルが働いたときに分裂が起きてしまうイメージです。
私の知っている会社でも、ご家族一緒に働いていたけど、関係会社に出向という名前の元にいなくなってしまった方は見てきました。
終盤のキーポイント

国や政府が調子に乗りすぎて、逆襲を受ける

承久の乱では、後鳥羽上皇北条義時にプレッシャーを掛けすぎて、逆に追放されましたね。
ある意味、今の国政にリンクしそうなお話です。

オリンピックコロナ対策など、国の音頭でいろんなムチャをしてきました。
それを一緒に動かしてきた、某広告代理店や某紳士服会社、某出版社など、国に紐づいた関係郎党がどんどん追求を受けている状況です。

それを追求に動いているのは、民意であり、いままで権力に抑えられて悔しい思いをしてきた検察だったりすのかなと感じます。

まさに、やりすぎて逆襲を受けている状況。
統一教会もそのひとつですよね。
大きく流れが変わりました。
この流れで、国も政治も、宗教も正しくなってくれたらと思うばかりです。

企業においても、昨今はCSばかりではなくESも気にしないと行けない時代となりました。
また、ハラスメントに敏感な時代になり、権力や暴力で抑え込むことができる時代ではなくなりました。
この時代に、そういった権力や暴力を振りかざせば、企業から追放されることとなります。
そこに順応できるかどうかが試されているのが今の時代ですね。

北条家義時までは、源頼朝流で力による恐怖政治をしてきました。
それをずっと見てきた、北条泰時が政治を行うようになると、御成敗式目を制定し内部粛清の起きない政治を行いました。

次の徳川家康も、信長のように身内でも粛清する時代から、極力戦わないで統治をする形で江戸の時代を作りましたね。

よく経営者を信長型、秀吉型、家康型として、ホトトギスの話で例えますよね。
鳴くまで待てる家康が最後まで残り、彼は吾妻鏡を愛読していた。
そこから江戸の治世が生まれる。
あなたの会社の社長はどんなタイプですか?

歴史から学ぶことはたくさんあります。
今の自分の会社や世の中につなげて見ていくと、少し先を見越せるかもしれませんね!
ホトトギス

 

 

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