若手社員が求める、ウィズコロナ時代の働き方。 ABWを考える。

新しい働き方 営業知識・マインド
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ウィズコロナ時代

2019年12月初旬に中国武漢でコロナ感染症の1例目が発見され、その後日本も2020年1月15日に感染者が見つかり、感染症との戦いが始まりました。

何度かのコロナの波を経過し、当初BCP対応と考えられていたものが、長期に渡ってくるにつれ、新常態化などと言われるようになり、ウィズコロナ時代と呼ばれています。

その先にあるのがアフターコロナという、コロナ終息後の社会と言われますが、未だ日本では終息は見えてきません。
海外においては、すでに終息したという考え方もあるようですが、未だ日本はそこまで割り切れない状況が続き、継続したウィズコロナ時代だといえます。

こういった状況の中、オフィスの働き方が大きく変わってきました。

コロナ感染が広がる前: 全員出社が普通。 顔を合わせて仕事をしていましたね。
緊急事態宣言時: 極力在宅勤務。 社内も社外もWEBでのやり取りでしたね。
ウィズコロナ時代: 在宅と出社のハイブリッド勤務。 ITツールの拡張で出社しないでも仕事ができる時代に。

こうなってくると、オフィスの役割はどうなるのでしょうか?
大きな転換の時期に来ていると考えます。
コロナ感染状況

 

新しい働き方、ABW

新しい働き方として、コロナ禍が始まる少し前に、ABWという考え方が日本に入ってきました。

ABWというのは何でしょうか?
ABWとは(Activity Based Working)の頭文字を取って生まれた用語で、仕事内容に合わせて、自由に働く場所を選んで働いていくことです。

オランダから始まり、オーストラリアでも広がりを見せていました。

日本では、オフィス家具大手のイトーキがオランダのヴェルデホーエン社と協業パートナー契約を結び2018年、日本橋にオフィスを立ち上げ、本場のABWを紹介する企業となっています。

現在は、どのオフィス家具メーカーもABWを提唱し、提案できるということで動きが広がっています。

ABWでは仕事の活動を10に分割しています。
その活動ごとに、ベストの場所・ツールを使って働いてもらうことで、生産性を上げていくというものです。

ABW10の活動

引用:イトーキ ABWワーキング

コロナの時代に、なぜこのような働き方が広がってきているのか?

建前は、行動の制限のあるビジネスシーンの中で、より生産性を高めて働けることが求められている。
そのために、活動によってオフィスを建てつけるABWが有効だ。
という事になっています。

また、社員の採用、維持に当たっても、先進的なオフィスはその影響力を増しており、特に若い人たちに取っては、時代に即したオフィスで働くというのは1つのモチベーションとなっているようです。

私個人的な意見としては、出社率が低下する中、オフィススペースを色々な形に組み替えて行けるひとつのきっかけとなり、継続して出社を必須としない働き方を維持する経営の意思表示になっているとも考えます。

経営が考えるウィズコロナ

コロナ禍で、売上は減りましたが、赤字ではない。
そんな話を聞くことはありませんか?

なぜ、そうなっているのか?

以下のような要因があるかと思います。

・出張旅費、日当の減
・交際費の減
・出勤交通費の減
・オフィススペースの減

これらの一般管理費が、大きく落ちていることで、売上が少なくても利益がでる状況が発生しているということです。

そうなると、経営目線からはウィズコロナの働き方は継続したいということになります。

ただ、弊害としてコミュニケーションの低下や、行動を追えないことで管理ができないという話がでてきます。
こういった話は、ABWでの働き方でも同様です。
ABWの働き方は、自社のオフィスばかりではなく、喫茶店やレンタルオフィス、自宅も含めて、自分の生産性の上がる環境で働くことを推進しています。
結果、コミュニケーションの低下や、管理の問題が発生します。
そのため、ABWを実践する企業に求められるのは、ITの強化です。

勤怠や、行動管理から、書類の決裁・確認。
資料の共有、作成なども、様々なITツールを強化することでクリアしていくことが望まれます。

そういう意味では、オフィスの構築コスト以外にもIT投資のコストが必要な働き方です。

それであっても、長い目で見るとメリットが高い働き方だといえるため、広がりを見せていているということだと思います。

最近の企業では、ABWを活用し、出社率を一桁%で運用するというプレス発表をした企業もあります。
オフィスのある意味を本気で考える時代になりましたね。
ITツールの進化

若手が評価する新常態

コロナ禍での入社された若手は、かわいそうだ。
なんて言う話を、コロナ禍当初はよく聞きました。

確かに、入社しても訪問する先がなく先輩や所属部門でのコミュニケーションも薄く何をやっていいのかわからないという状況はよく聞くものでした。

ただ、今の若手社員は、コロナ禍をメリットと捉えていることも多いようです。

例えば、

・周りに人がいないことで集中できた。
・仕事が多くないことでゆっくり学ぶことができた。
・リモートワークが進み、満員電車に乗る必要がない。
・社内の飲み会やイベントがほとんどなくなり、経済的にも精神的にも楽。

などの話です。

確かに、そうですよね。
私たちも満員電車や、不毛な接待社内の生産性のないイベント参加など、嫌なことは多かったかなと。
それらが、ある意味自分の裁量で選択できるようになったのがコロナ禍での働き方です。

また、元々ITツールの知識を持ち、事前に勉強をして就職活動を乗り切った若手には、一定レベル以上の新常態に対応できるITツールリモートワークの仕組みがあることが会社を選ぶ前提になっているように感じます。

逆に、そういった対応ができない企業においては、若手の採用や維持に問題が生じる状況が想定される訳です。

いろんな問題を顕在化させたコロナ禍ですが、企業の働き方を労働集約型の日本的仕事観から変えていくためには大きく寄与しているとも言えるのではないかと思います。

望む、望まないに関わらず、今このときに変わっていくことが時代の流れであることは間違いありません。

ダーウィンの進化論ではありませんが、「唯一生き残ることができるのは、変化できる者である」。

この言葉が身にしみる状況が続きます。
せっかくの機会です。
もう割り切って楽しみながら新しい働き方に向き合っていことをオススメします!

進化を楽しみましょう!
在宅勤務

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