【時代のトレンド】XR総合展 展示会報告

トレンド
スポンサーリンク
スポンサーリンク

XRって何?

XR総合点入り口
XR総合展入口

10月27日幕張メッセで開催されていたXR総合展にいってきました。

XRってなんでしょう?

・5Gの導入や「ニューノーマル時代」に伴い、需要が高まるXR技術(VR・AR・MR技術の総称)。

そのXRに特化した専門展「XR総合展」ということでした。

コロナ禍により、ICT化が急速に進み、AR、VR関連の話しも各所で聞くようになりました。
その先進事例を入手しつつ、自分自身の学びをえることを目的としました。

この展示会で、展示を見る以外にも、ソフトバンク鹿島建設の講演会を聞いてきました。

あまり聞きなれない言葉も大量にでていましたが、どうもこの手の言葉は業界内では常識になってきているようです。

展示会場内、そんな言葉があふれにあふれていました。

講演の概要と、頻出していた言葉を元にご報告しますので、時間をみて確認してみていただくと情報を補完できると思います。

展示会エリアの賑わい
多くの来場者でにぎわう展示エリア

■ソフトバンク テクノロジーユニットAI戦略室 室長 松田氏

 『スマーとシティを実現するデジタルツインプラットフォーム』

講演者プロフィール

早稲田大学大学院 理工学研究科 情報科学専攻修了。
2013年ソフトバンク入社。
AI技術を用いたソリューション開発に従事し、IoT&AI技術本部副本部長を経て2020年4月から現職。

非常に落ち着いたトーンで、資料スライドを映しながら、ご説明いただきました。
ご説明の概要はこんな感じでした。

・スマートシティPJ

 ソフトバンクさんの関わる代表的なスマートシティモデルを2件ご紹介。

 ― 都市型 東京ポートシティ竹芝

   1000以上のAI、コンピュータ、ロボットが活用されている

 ― 自治体型 会津若松市

   ICT活用で人口流動を見て観光対策を打っていく、Iotを活用した防災計画対応など。

Beyond AI研究推進機構

 東京大学×ソフトバンク の共同研究事業。

 研究成果を大学や教諭に還元できる仕組みづくり。

 経済産業書 CIP を活用して運用中。

 仕組みとしては、共同研究→益がでるようなら事業会社化→新株取得権を大学・教授に還元。
このサイクルを回して相互拡大、先進化をはかる話でした。

携帯とノートPC

■鹿島建設 専務執行役員・(株)OneTeam社長 伊藤氏

 『リアルとデジタルを融合させた鹿島建設のDX戦略』

講演者プロフィール

1979年 鹿島建設入社。鹿島新本社ビル新築工事、旧本社ビル解体工事(鹿島カット&ダウン工法)、三井記念病院建替計画の現場所長を経て、2009年東京建築支店副支店長に就任。2021年より専務執行役員に就任し、建築管理本部副本部長として鹿島スマート生産を始めとした同社建築事業部門における業務改革を主導。

鹿島建設の取り組むDX戦略を、具体的な事例や、画像をたくさん見せていただきながらご説明いただきました。
建築の常識が変わるような、非常に先進的なお話で、この世界がくるのなら、建設の概念・標準が変わるのではないかと思わされるお話でした。

設計図をみる施工担当

・経済産業省 DX銘柄2020に鹿島建設は選ばれています。

・デジタルツイン

 現実データに仮想を組合わせて、現実世界に働きかける。
 今回の展示会、このデジタルツインが何よりすごい。
 建築物の骨格から、表層仕上げまで全てをシミュレート。
 建設地に仮想で建ててみることで看板の見え方まで検証するという、ここまでできるようになるのか、というレベルの話しでした。

 

 ―BIMモデル

 工事前に、意匠・仕上げまで全て仮想竣工させることで、着工後の手戻り、コスト増を抑制する。
 そのために、各メーカーが材料や家具毎に情報を持たせるBIMデータを作り、それを活用することで、現実に酷似したシミュレーションを作りあげる。

 ―従来の、バトンタッチ型建設からコンカレントエンジニアリング型建設へ。

 通常、工程毎に終わらせて次に渡すが、仮想で一通りチームで検証することで、早期に問題を総合的見地でつぶせる。

 内装材などのBIMデータを元に、表層の光の反射までシミュレートし、建ててみないとわからない問題を早期解決する。

 災害時の火や煙の流れ、それによる人の心理データを入れ込んだ後に、どのように人が逃げるのか、どこに滞留するのかなどをシミュレートし、それにかなった動線、設備を作っていく。

 鹿島スマート生産ビジョン

 以下の、3要素を実行していく。

  •   ―作業の半分はロボットと
  •   ―全てのプロセスをデジタルに
  •   ―管理の半分は遠隔で

 

  ドローンやAI、センシングなどを活用し、墨出しロボットや、照度・風量測定ロボットなどでデータを取り、入退も全ての作業員が顔認証で動き、鹿島建設専用スマホを渡して、情報を共有化し効率的な業務を遂行する。

羽田スマートシティ

 たくさんのロボットや自動化された車などが運用。
 データを蓄積し、最適な空間づくりを検証。

以上、かなり世の中は進んでいるようです。

展示企業について

家具メーカーも設計会社とのやり取りでは「BIMデータある?」と聞かれる時代です。

時代に置いていかれないよう、日々の勉強が必要ですね。

展示会の展示企業においては、大手は中小のノウハウやソフトを連携して、大きなパッケージにしている感じで、同様の技術が複数の場所で見られました。

私のような中小企業の人間からすると、総合的にとりまとめた大手から調達するよりも、ソフトやノウハウのベースになっている中小企業を追いかけていくことが求められます。

この展示会は

・AI・人口知能EXPO
・ブロックチェーンEXPO
・量子コンピューティングEXPO
ノートパソコンと打ち合わせ

が併設されており、ものすごい展示の数でした。
それだけで、この業界の熱を感じられ、効率化、自動化が大きなキーワードとなっており、そのツールとしてXRが活躍しているのだなと感じさせられる展示会でした。

ぜひこれからの時代を生きるひとつの力にできるよう学んでいきましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました